デザイナーとして転職を成功させるには、求人を探して応募したり、履歴書や職務経歴書などの必要書類を準備する必要があります。そこから、応募企業との面接を行いますが、「デザイナー職への転職において面接は大事なのか?」と気になっている方は多いのではないでしょうか?
この記事では、デザイナーが転職を成功させるために面接が大事なのか解説します。面接でよくある質問や、抑えておきたいポイントもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
デザイナーへの転職で面接は大事?
デザイナーへの転職を成功させるためには面接がとても大事です。
中途採用を行う企業は、提出された書類と面接によって採用・不採用を決める必要があるため、面接は重要な判断材料として考えられています。また、転職希望者と直接話す機会は面接しかないので、「面接の内容によって判断しよう」と決めている企業が多いです。
さらに、デザイナーは転職する人が多い職業の1つです。そのため面接では「優秀な人材なのか」「退職することはないのか」など、さまざまなことを採用担当者は確認する必要があります。
デザイナーへの転職を希望通りに成功させたいと思う方は、面接対策をしっかりと行うことが大切だと理解しておきましょう。
転職理由や志望動機は重要視される
デザイナーの面接では、転職理由や志望動機が重要視される傾向があります。
その理由は、転職することが多い職業だからです。転職理由や志望動機を聞くことで、「採用してすぐに退職しないのか」「仕事に対して前向きな人材なのか」などを確認することができ、企業側と求職者のミスマッチを防ぐことができます。
中途採用を行っている企業では、「1日でも長く働いてほしい」と考えているので、転職理由や志望動機は時間をかけて考えましょう。
転職理由・志望動機に関することはこちらの記事を参考にしてみてください。
デザイナーの転職理由はなに?転職したいと考えたときに考えるべきポイントを解説
デザイナーへの転職の面接フロー
デザイナーへの転職の面接フローは、企業規模によって異なりますが、基本的に面接は3回行われます。
・1次面接:現場担当者・採用担当者
・2次面接:現場・人事マネージャー
・最終面接:経営層
上記の流れで面接が行われることが多く、1次面接では、今までの職歴や人柄を確認されて、2次面接以降では具体的なスキルや実績、考え方、キャリアプランなどを聞かれることが多いです。
※小規模の会社では面接が1回だけの場合もあります。
面接回数に関する参考データ
面接は平均何回?
デザイナーへの転職で面接までに準備しておきたいこと
面接までに準備しておくべきポイントは2つあります。
デザイナー職の面接で好印象を与えるために、準備しておくべきことを理解しておきましょう。
ポートフォリオを準備する
デザイナー職の面接では、ポートフォリオを提出するケースが多いです。
ポートフォリオとは、自分が手掛けた作品・実績をまとめて、「私はこのような作品を手掛けていました」「このようなスキルを持っています」とアピールするための作品集と言えるものです。企業側はポートフォリオを見て、転職希望者のスキル・知識を判断します。
デザイナー職への転職を成功させるために、ポートフォリオを準備することはとても重要なポイントです。企業によってはポートフォリオの提出は絶対条件ではないケースもありますが、自分からアピールすることも大切になります。
ポートフォリオの作り方はこちらの記事を参考にしてみてください。
【未経験者向け】ポートフォリオの作り方を解説。職種ごとのポートフォリオやWebと紙の違いも
応募した企業を徹底的に調べる
デザイナーの転職に限らず、面接までに応募した企業を徹底的に調べる必要があります。
面接では「なぜ弊社に応募しましたか?「弊社の魅力は何だと思いますか?」など応募企業に関する質問をされることが多いです。そのような質問に対して、瞬時に最適な返答をするためには、面接までに応募企業について徹底的に調べる必要があります。さらに、応募した企業を徹底的に調べることで、「思っていた企業ではなかった」と後悔する可能性が低くなります。
デザイナーの面接でよくある質問
デザイナー職の面接で気になるのは、「どのような質問をされるのだろう?」ということです。企業によって質問する内容は異なりますが、デザイナーの面接でよくある質問をいくつかご紹介します。質問をしている意図もご紹介しているので、参考にしてみてください。
質問例①今まで制作物で思い入れの強いものを教えてください。
デザイナー職の面接では、「今まで制作物で思い入れの強いものを教えてください。」と質問されることが多いです。このような質問では、成果の把握と作品に対する思いの強さを確認しています。
そのため作品に対する思い出を伝えるのではなく、具体的なエピソードや成果をアピールする返答が最適でしょう。具体的な内容が好まれるため、クライアントやユーザーの反応なども伝えられると好印象を与えられます。
ただし、「アピールしないと…」という思いから、ダラダラと長く話してしまうのには注意してください。
質問例②仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
デザイナーの面接では、「仕事をする上で大切にしていることは何ですか?」と質問されることが多いです。このような質問では、自社にマッチしているのかを確認しています。
例として、
・あなたは「仕事をする上での給料や待遇が大切。」だと考えている。
・企業側は「給料や待遇よりも、やりがい・作品に対する評価を大切。」だと考えている。
というケースです。
この場合は、転職希望者と企業側がマッチしてしないことがわかります。ミスマッチが起きると、双方にとってメリットがないため、このような質問をしていると考えられます。
転職後に「何か違うな…」と不満に感じることも珍しくありません。素直に大切にしていることを伝えるようにしましょう。
質問例③今後のキャリアプランは考えていますか?
デザイナー職の面接で、「今後のキャリアプランは考えていますか?」と質問されることも多いです。このような質問では、入社後の理想状態の把握とキャリアに対する考え方を確認しています。
入社後の理想状態を面接の時点で把握しておくことで、配属する部署や任せる仕事などを決めておくことができます。
また、今後のキャリアプランを聞くことで、どの程度仕事に対して向き合っているのかも確認できます。このような質問には、具体的なキャリアプランを返答することが大切です。「3年後までにはディレクターのポジションに就きたい」など、明確な数字を伝えることで、将来のキャリアプランを考えていたことを強くアピールできます。
デザイナーの面接で抑えておきたいポイント
デザイナーの面接で好印象を与える上で、抑えておきたいポイントをいくつかご紹介します。
希望通りに転職を成功させることは難しいため、ぜひ参考にしてみてください。
面接対策を怠らない
デザイナーの面接で抑えておきたいポイントは、面接対策を怠らないということです。
面接を受ける機会は就職活動と転職活動の場面ぐらいしかなく、対策をしなければ好印象を与えることは難しいです。
面接で好印象を与えられないと、デザイナーへの転職が成功する可能性は低くなるので、しっかりと面接対策は行うようにしてください。具体的な対策方法は、デザイナーの面接で質問されることが多い内容を調べて、最適な返答を考えておくことです。
最適な返答を準備しておくことで、面接時に焦ることなく受け答えができるようになります。
デザイナーの面接で聞かれることが多い質問はこちらの記事を参考にしてみてください!
WEBデザイナーの面接でよく聞かれる質問15選+逆質問まとめ。服装や必要な準備も解説
結論を初めに伝えるようにする
デザイナーの面接で抑えておきたいポイントは、結論を初めに伝えることです。
結論を初めに伝えることで、結論を理解している状態で後の内容を伝えることができます。結論を理解している状態としていない状態では、採用担当者の理解度が変わります。
※ポイント
伝えたいことを「初め」と「終わり」に伝えることで、強いインパクト残すことができます。採用担当者の記憶に残ることは非常に大切になるので、結論は初めと終わりに伝えることをおすすめします。
自信を持つ
デザイナーの面接で抑えておきたいポイントの最後は、自信を持つということです。
中途採用では即戦力で活躍できる人材を求めているため、自信を持って自分をアピールすることが大切になります。採用担当者の立場になって考えると、自信がない転職希望者を「採用しよう」とは思いません。そのため「自分よりもすごい人はいる」とネガティブな思考になるのではなく、「自分なら貴社で活躍するできます!」と自信を持ってアピールするようにしてください。
ただし、根拠のない自信よりも具体的な実績やスキルを元に、なぜ自信があるのかという根拠を持ってアピールすることが大切です。
まとめ
この記事では、デザイナーへの転職を成功させるためには、面接が大事ということをお伝えしました。ここでのポイントは以下です。
・デザイナーの面接では転職理由や志望動機が重要視される
・デザイナーの面接は3回行われることが多い
・面接までにポートフォリオを作成しておく
・応募する企業については徹底的に調べることが大切
・面接では結論を初めと終わりに伝えるべき
面接準備を行うことで、転職成功率は高まります。
転職を成功させるために面接が大事ということを理解して、転職活動を進めてみてください。