多くのデザイナーの方は自分が希望している企業に、転職したいと考えます。しかし、自分が希望している企業へ転職することは難しく「転職で失敗した」と後悔する方も多いです。
では、「失敗せずに転職を成功させるにはどうすれば良いのか?」と気になる方は多いはず。
この記事では、デザイナーの転職失敗例と抑えておきたいポイントについて解説します。デザイナーの転職が失敗する理由もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
転職を失敗したと感じるデザイナーは多い?
デザイナーに限らず、転職活動では失敗したと感じる方が多いようです。
「転職会議」が実施したアンケートによると、転職をした4人に1人が「失敗した」と回答しています。アンケート対象は、転職先に勤務してから2年以内の方です。「自分は大丈夫だろう」と考えている方でも、転職後には「失敗した」と感じることがあります。そのためデザイナーの転職を考えている方は、しっかりと転職活動に時間を割き、自分と向き合うことが大切です。
転職会議のアンケートはこちらから。
なんと転職者全体の4人に1人が転職したことを後悔!!転職に失敗してしまう理由とは?
デザイナーの転職失敗例
デザイナーの転職を失敗しないためには、「失敗した」と感じる要因を理解することが大切です。デザイナーの転職失敗例をいくつかご紹介します。これからデザイナーとして転職を成功させたいと思う方は、ぜひ参考にしてみてください。
給料が低い
デザイナーの転職が失敗したと感じる要因は、給料が低いということです。転職前と転職後の給料に大きく差があると、転職は失敗したと感じます。
「転職前に給料は確認できる」と思われるかもしれませんが、求人に掲載されている情報と実際の給料が異なるケースがあります。また、デザイナーはスキルに伴って給料が決まることが多いので、内定時に聞いていた給料より下げられることも考えられます。
残業・休日出勤が多い
デザイナーの転職が失敗したと感じる要因は、残業・休日出勤が多いということです。残業や休日出勤に関する情報は、求人に正しく掲載されていないケースが多くあります。
また、デザイナーはクライアントの依頼によって仕事量が変動するので、内定時に残業や休日出勤を判断することは難しいです。それは企業側も感じているため、内定時に確認しても、誤魔化されることが多い傾向があります。
デザインしたいものがデザインできない
デザイナーの転職が失敗したと感じる要因は、デザインしたいものをデザインできないということです。WEBデザイナーの場合は、WEBサイトのデザインをすることが主な仕事内容になりますが、電話番や事務的な作業を課せられるケースがあります。
さらに、転職して1カ月~2カ月程度ではなく、1年以上のデザイナーとしての業務ができない場合も実際にあり、デザイナーとして転職したにも関わらず、デザインさせてもらえない場合、転職に失敗した感じてしまいます。
会社の待遇に対する不満
デザイナーの転職が失敗したと感じる要因は、会社の待遇に対する不満です。デザイナーの転職を考えるときは、「とにかく別の企業で働きたい」と転職を成功させることを、第一に考えると思います。
転職して数カ月間は、転職できたことに満足感を得ている場合が多いのですが、1年、2年と務めることで、会社の待遇が不満に感じるようになります。
これは転職活動中に、福利厚生やオフィス環境などの待遇を確認していなかったことが原因です。
デザイナーの転職が失敗する理由
デザイナーの転職が失敗することは、工夫次第で防げます。転職の失敗を防ぐためには、デザイナーの転職が失敗する理由を理解しておくことが大切です。
企業に対する情報収集を怠った
デザイナーの転職は、企業に対する情報収集を怠ることで失敗します。上記でお伝えした「給料が低い」「残業・休日出勤が多い」の失敗例は、企業に対する情報収集をしっかり行うことで防げます。
ただし、求人情報やホームページからの情報収集では不十分です。応募企業の口コミや離職率、SNSでの検索など、さまざまな視点からの情報収集が大切になります。
「この企業は有名だから」などという理由から、安易に応募すると転職は失敗します。
ポートフォリオの質が低い
デザイナーの転職は、ポートフォリオの質が低いと失敗します。ポートフォリオとは、自分が手掛けた作品・実績をまとめた作品集のようなもので、「私はこのような作品を制作しました」「得意分野は〇〇です」と相手側にアピールするためのものです。
このポートフォリオの質が低いと、優良企業へ転職することが難しくなります。つまり、残業や休日出勤が多く、デザインをさせてもらえないというような希望に見合わない企業への転職を余儀なくされます。そのようなことが起きると、転職で失敗したと感じるでしょう。
転職先が決まる前に退職した
デザイナーの転職は、転職先が決まる前に退職すると失敗することが多いです。
退職することで転職活動に割ける時間は増えますが、実質の無職になります。初めの1カ月程度は無職でも気にならないかもしれませんが、時間が経つにつれ、「早く転職先を決めないと…」と、焦りが出てきて良い転職活動ができなくなります。転職活動で焦りが出ると、情報収集も良いポートフォリオも作成できません。
その結果、転職を失敗したと後悔することになるでしょう。働きながら転職活動を進めることをおすすめします。
働きながらする転職活動のポイントはこちらの記事を参考にしてみてください。
デザイナーの転職を成功させるポイント
転職では4人に1人が失敗したと感じているため、自分の希望通りに成功させることは難しいです。その中でも、デザイナーとして転職を成功させるには、いくつかのポイントを抑える必要があります。デザイナーの転職を成功させるポイントをきちんと理解して、転職活動を進めてください。
質の高いポートフォリオを作成する
デザイナーとしての転職を成功させるには、質の高いポートフォリオを作成する必要があります。
採用担当者はポートフォリオを大切な判断材料として考えているため、質の高いものを提供できれば、おのずと自分が希望していた企業への転職成功率が上がります。また、企業によってはポートフォリオの提出が必須条件ではないケースもありますが、自分からアピールするためにポートフォリオは準備しておくべきです。
質の高いポートフォリオの作り方はこちらの記事を参考にしてみてください。
【未経験者向け】ポートフォリオの作り方を解説。職種ごとのポートフォリオやWEBや紙の違いも
絶対に譲れない条件を決めておく
デザイナーの転職を成功させるには、絶対に譲れない条件を定めておくことが大切です。
絶対に譲れない条件を定めていることで、転職後に失敗したと後悔する可能性を低くできます。
ただし、転職を成功させるには第一に企業に採用してもらう必要があるので、全ての希望条件を通すことは難しいです。
例えば、仕事内容を重要視するのか、給料や待遇を重要視するのか、など2つ~3つ程の条件を決めておくと良いでしょう。
また、条件を定めておくことで、自分に合った企業を効率よく見つけ出せるメリットもあります。
転職サイトを活用して自分とマッチする企業を探す
デザイナーの転職を成功させるには、転職サイトを活用して企業が募集している求人を探すことが転職活動の第一歩です。
転職サイトには、数多くの企業が求人を掲載しているため、自分とマッチしている企業が探しやすいです。また、仕事内容・対象となる人・選考ポイント・勤務地・福利厚生などが詳しく掲載されているため、「思っていた企業ではなかった」と感じるリスクを避けられます。
自分が希望する条件にマッチする企業を見つけることが、転職活動のスタートになるので、転職サイトを効率よく活用して転職活動を進めましょう。
デザイナーにおすすめの転職サイトはこちらの記事を参考にしてみてください。
【現役デザイナーがすすめる】デザイナーの転職サイトおすすめはどこ?【15サイト比較】
まとめ
この記事ではデザイナーの転職失敗例と抑えておきたいポイントをお伝えしました。ここでのポイントは以下です。
・転職を自分の希望通りに成功するのは当たり前じゃない
・デザイナーの転職は「企業に対する不満」から失敗したと感じやすい
・デザイナーの転職失敗は情報収集によって防ぐことが可能
・ポートフォリオの質によって採用・不採用が決まる
・自分の中で譲れない条件を2つ~3つ定めておくことが大切
・自分が希望する企業を見つけるためには転職サイトの活用が効率的
デザイナーとしての転職は、転職活動に時間をかけて上手く工夫することで、自分の希望通りに成功させられる可能性が高くなります。失敗したと後悔しないように、デザイナーとしてさらに活躍できる転職活動を進めていきましょう。