転職活動が進んでいけば、応募した企業で面接を受けます。面接では採用担当者から、デザイナー職や考え方に関するさまざまな質問をされますが、1つ目の質問は高確率で「自己紹介」です。
良い第一印象を与えるには、自己紹介を意識することが大切ですが、「デザイナーの面接では、どんな自己紹介をすれば良いのかわからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
この記事ではデザイナーの面接で好印象を与える自己紹介について解説します。自己紹介を考えるときのポイントや、例文もご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
デザイナーの面接で聞かれる自己紹介は結果に影響する?
面接で聞かれる自己紹介に対して、「採用結果に影響しているのかな?」と気になっているデザイナーの方は多いと思いますが、実際に自己紹介は採用結果に大きく影響しています。
基本的に自己紹介は、面接の冒頭で聞かれることが多く、転職希望者の第一印象を大きく左右します。
また、面接は採用担当者と転職希望者が初めて会う機会になるので、自己紹介に重きを置いているケースは多いです。
自己紹介で好印象を与えることができれば、採用率は高まり、悪印象を与えることになると、採用率はぐっと低くなります。
デザイナーの転職において自己紹介は、「重要視すべき」ということを理解しておくことが大切です。
採用担当者が自己紹介を聞く理由
採用担当者が面接の冒頭で自己紹介を聞く理由は、転職希望者の人柄やプレゼン力を確認するためだと考えられます。
上記でもお伝えした通り、採用担当者と転職希望者が初めて会う機会なので、「どのような人物なのか」「どんな話し方をするのか」などを自己紹介で探ろうとしています。
また、自己紹介で話した内容で「自社が求める人材としてマッチしているのか」ということも確認されています。
自己紹介と自己PRの違い
自己紹介と自己PRは違った意味を指す言葉ですが、勘違いされている方が多いです。
自己紹介は、転職希望者の基本的なプロフィールから人柄、職歴などを簡単に伝えるもので、自己PRは、転職希望者の強みや得意分野などを具体的に伝えて、企業側に「採用したい」と思ってもらうものになります。
このように自己紹介と自己PRは全く別の意味を指しているため、間違えて答えないように注意してください。
デザイナーの自己紹介で必ず伝えるべき項目
デザイナーの自己紹介で必ず伝えるべき項目が3つあります。
面接の自己紹介で3つの項目を外すと、採用担当者に好印象を与えられません。デザイナーの自己紹介で必ず伝えるべき項目を3つご紹介します。
氏名などの基本的プロフィール
デザイナーの自己紹介では、氏名などの基本的なプロフィールは必ず伝えるべきです。
まず、採用担当者に「自分は何者なのか」ということを伝える必要があるので、氏名はフルネームでしっかりと伝えるようにしてください。また、氏名だけではなく、デザイナーとしての経歴なども伝えることが大切です。
※生年月日などは自己紹介で伝える必要はありません。
現職・前職に関する情報
デザイナーの自己紹介では、現職・前職に関する情報は必ず伝えるべきです。
転職する上で、「どのような企業に勤めていたのか」「どんな職場で働いていたのか」などは重要な判断材料になるため、自己紹介で伝えておく必要があります。また、デザイナーとしての成果や実績を具体的にアピールできると、採用担当者に好印象を与えることができます。現職・前職のことを全て伝えることはできないので、簡潔にまとめるようにしてください。
締めの言葉
デザイナーの自己紹介では、締めの言葉を必ず伝えるべきです。
締めの言葉とは、「なぜ、貴社を応募したのか」「入社したら、どのようなことをするのか」など、転職することに対しての意気込みになります。
また、最後に締めの言葉を伝えることによって、自己紹介自体が締まり、採用担当者に好印象を与えられる可能性が高くなります。
ただし、自己紹介は自己PRや志望動機ではないので、自分をアピールしすぎることには注意が必要です。
デザイナーの転職で自己紹介を考える時のポイント
デザイナーの転職で自己紹介は採用結果を左右するため、採用担当者に好印象を与える必要があります。
デザイナーとして働いていて、相手に好印象を与える自己紹介を考えることはなかったと思うので、自己紹介を考えるうえで抑えておきたいポイントをいくつかご紹介します。
具体的なスキルや実績を組み込む
デザイナーの転職で自己紹介を考えるときは、具体的なスキルや実績を組み込むようにすることが大切です。
自己紹介は「転職希望者の基本的なプロフィールから人柄、職歴などを簡単に伝えるもの」とお伝えしましたが、それだけで採用担当者に好印象を与えることは難しいので、具体的なスキルや実績を伝える必要があります。
また、転職の面接では具体的な内容が好まれる傾向があるため、採用担当者に好印象を与えやすいです。
自己紹介でスキルや実績を伝えるときには、明確な数字を組み込むとより具体的な内容になります。
1分30秒以内に収める
デザイナーの転職で自己紹介を考えるときは、1分30秒以内に収まるように考えることが大切です。デザイナーの面接で自己紹介に対して時間を指定されるケースは少ないですが、1分30秒を超えてしまうと、採用担当者に「長いな…」と思われる可能性があるため、1分30秒以内で収まる自己紹介を考えるようにしてください。
1分30秒の自己紹介を文字数に換算すると、約300文字と言われています。
300文字・1分30秒以内に収まる自己紹介を伝えられると、採用担当者にマイナスなイメージを与える可能性が少なくなります。
自己PRや志望動機を触れる
デザイナーの転職で自己紹介を考えるときは、自己PRや志望動機に触れるようにすることが大切です。自己紹介で自己PR・志望動機に少し触れておくことで、採用担当者が気になる状況を作り出せます。
自己PRや志望動機は高確率で聞かれる質問なのですが、場合によっては聞かれないため、自分から前振りをしておくことが大切です。そして、採用担当者に自己PR・志望動機を聞かれたときには、好印象を与えられる内容のものを用意しておきましょう。
自己PRに関することはこちらの記事を参考にしてみてください。
「デザイナーの転職ではどんな自己PRを書けば良い?自己PRで書くべき内容と例文をご紹介」
志望動機について関することもこちらの記事から参考にしてみてください。
「デザイナーの転職理由はなに?転職したいと考えたときに考えるべきポイントを解説」
デザイナーの転職の面接で自己紹介を答えるときのコツ
デザイナーの自己紹介は内容だけではなく、答え方が重要になります。内容が良くても答え方が良くないと、採用担当者に好印象は与えられません。デザイナーの転職の面接で自己紹介を答えるときに押さえておきたいコツをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
表情を豊かにする
デザイナーの面接で自己紹介を答えるときは、表情を豊かにすることが大切です。
上記でもお伝えした通り、自己紹介は面接の冒頭で聞かれることが多く、表情を豊かに答えることで良い第一印象を与えられます。「メラビアンの法則」によると、相手に与える影響の55%が「視覚情報」と言われているため、表情は第一印象を大きく左右します。
基本的には笑顔で答えることが大切で、内容によって表情を変化させられると良いです。
メラビアンの法則についてはこちらを参考にしてみてください。
「メラビアンの法則とは? 7-38-55ルールの活用法、ビジネスでの注意点、具体例」
話し方に抑揚をつける
デザイナーの面接で自己紹介を答えるときは、話し方に抑揚をつけることが大切です。
約1分30秒の自己紹介ですが、単調に話してしまうと、採用担当者に「退屈だな…」「話し方が下手くそだな」と思われる可能性があります。そのようなマイナスなイメージを与えないためには、抑揚をつけて話す必要があり、声量も意識できるとより良いです。
一般的に重要な内容に関しては、ゆっくり話すことが良いとされていて、小さい声で話すと引き付ける効果があるとされています。面接の自己紹介では、ただ単に考えた内容を話すのではなく、抑揚や声量を意識することが大切です。
デザイナーの自己紹介例文
デザイナーの自己紹介例文をご紹介します。例文を参考にしながら、採用担当者に好印象を与えられる自己紹介を考えてみてください。
「〇〇 〇〇(氏名)と申します。前職ではWEBサイトの制作会社に勤務しており、デザイナーとしてECサイトの運用を担当してきました。約5年間、小規模ECサイトの運用を担当しており、3年連続でユーザー満足度を高めることに成功しました。私の得意分野は『Photoshop』を活用したデザインで、現在は『UVデザイン』に関するスキルを向上させようと、日々勉強を続けております。御社は大手ECサイトを運用しておりますが、私が培ってきたデザインのテイストを加えることで、さらにCSを高められると考えております。また、私も前職では経験できなかった大規模ECサイトで経験を積ませていただき、WEBデザイナーとしてより一層成長したいと思っております。どうぞよろしくお願いします。」
「3年連続」や「Photoshop」など具体的な数字・ソフト名を自己紹介に加えることで、採用担当者からの信頼を得やすくなります。例文をベースに自己紹介を考えると、「内容をコピーしているな」と悪印象を与える可能性があるので、あくまで参考程度にしてください。
デザイナーの面接で自己紹介以外に準備すべきこと
デザイナーの面接では自己紹介以外にも準備すべきことがあります。
それは「ポートフォリオ」です。ポートフォリオとは、自分が手掛けた作品・実績をまとめて、「私はこのような作品を手掛けていました」とアピールするための作品集と言えるものです。
デザイナーの転職の面接では、ポートフォリオの提出を求められる可能性が高く、ポートフォリオの内容によって採用・不採用が決まることもあります。そのためデザイナー職への転職を成功させるには、質の高いポートフォリオを作成する必要があります。企業によってはポートフォリオの提出は絶対条件ではないケースもありますが、自分からアピールすることも大切になります。
ポートフォリオの作成方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
「【未経験者向け】ポートフォリオの作り方を解説。職種ごとのポートフォリオやWebと紙の違いも」
まとめ
この記事ではデザイナーの面接で好印象を与える自己紹介についてお伝えしました。この記事でのポイントは以下です。
・自己紹介は第一印象を大きく左右する
・自己紹介と自己PRの違いには注意が必要
・自己紹介は具体的な内容が好まれる
・300文字、1分30秒以内の自己紹介を考える
・自己紹介を話すときには表情・話し方を意識するべき
・質の高いポートフォリオを作成することが大切
デザイナーの面接では必ず自己紹介を聞かれます。採用担当者に好印象を与えられる自己紹介を答えられると、デザイナー職への転職成功率は高くなります。この記事でお伝えした内容を参考にして、デザイナー職への転職が成功につながる自己紹介を考えてみてください。